世界最多の島嶼国インドネシアでは、現在も昔ながらの独自の風習や習慣などを保ちながら生活を続けている地域も多く、イカット(絣布)を始めとした祖先伝来の染織文化が色濃く残されております。
世界的にも名高いバリ島トゥガナン村のグリンシン、ヌサテンガラのスンバ島イカットやパヒクン(浮織り布)、「イカットの島」と呼ばれるサブ島の織物、ティモール島の様々な技法による織物など、それぞれが独特の魅力を持っております。
人々を魅了する素晴らしい染織品がつくり続けられている「織物の宝庫」インドネシアの織物を、どうぞお楽しみ下さい。
こちらのコーナーでは、長く独自の風習・文化を守り続けてきた「最後の首狩り族」ともいわれるナガ族、ミャンマー(ビルマ)西部に暮らす長けた織り技術を持つチン族、美しい藍染めや刺繍を生み出す山岳民族モン族、そして代々受け継がれてきた高度な浮織り技術を持つタイ族の民族色の高い織物などをご紹介致します。
はるか昔より人々に受け継がれ、生活の中に息づいてきた温もり溢れる織物を、どうぞご覧下さい。
少数民族・山岳民族が数多く暮らすラオスは、近年まで長らく鎖国のような状態が続いていたこともあり、先祖からの伝統を受け継いだ染織文化が今も色濃く残されております。
その生み出される織物には、神話上の動物、身近な動植物、そして紀元前5世紀頃に北部ベトナムで成立し東南アジアで数百年に渡って広く栄えたと伝わるドンソン文化の影響を受けた幾何学模様など、様々な文様が織り込まれております。
現代のものから20〜30年程前につくられた古布まで、様々に取り揃えておりますので、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。
タイのマットミーなどを始め、周辺の染織文化に大きな影響を与えたと伝えられるカンボジアの織物。
そんなカンボジアでアジアの華やかさを感じさせてくれるサンポットホール(sampot hol/女性用シルク製腰巻絣布)です。
透け感のあるさらりとした手触りのシルク地一面に、花柄や幾何学模様などの伝統的なクメール文様が織り込まれており、素朴さの中にも艶やかさが漂う、まるで羽衣の様なふんわりとした軽い質感を持った魅力的な織物です。
様々な染織文化が息付くタイから、様々なテイストの織物を取り揃えました。
天然染料と手紡ぎ糸など全て天然の素材を使用して織り上げられる「美しい竹林の村(バーン・ライ・パイ・ガーム/Ban Rai Pai Ngarm)」の織物や、スコータイやナーンでつくられる浮織り布、無地物やろうけつ染めの施されたチェンマイの麻織物、清々しさの中に温もりの感じられるコーンケーンの藍染め絣布など、どれもそれぞれに味わいのある織物です。