アジアの織物、アクセサリー、ホームデコレーションの「PANDAN TREE」
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◆ Madder redの赤 ◆





昔ながらの染織文化が色濃く残っているインドネシアですが、そんな中でもフローレス・スンバ・ティモール等ヌサテンガラの織物には、何故か惹きつけられる魅力が満載。
そんな中で、藍と共にインドネシアの織物に無くてはならない色彩が‘茜色’。

地域によって、スンティ、クプンドゥン、ムンクドゥ、ティバ・・・と種類や呼び名の違いはありますが、高貴な身分の人のみが身に着けられる禁制の色としての意味合いを持っている地域も多々あります。

ティモールで茜を多用した美しい織物を生み出すことで知られる村を訪ねた時のこと、とあるお宅の染職名人のおばあちゃんから茜染めへこだわりを伺い、感嘆したものです。
そして上の画像の織物が、おばあちゃんご自慢のイカット。

納得がいくまで何度も何度も染めを繰り返し、染め上がりまで半年を掛けた力作。
その後の織りを経て出来上がったこのイカットを、当店のラインナップの一枚として頂いてきた訳ですが、この織物を見る度に、なんとも胸が熱くなるこだわりを凛とした表情で語るおばあちゃんの顔を今も思い出します。

当店の織物部屋には、そんな織り人の熱い心意気と想い出が詰まっているんだな〜(シミジミ・・・)。

【写真】フローレス島にて/ティモール島イカット


◆ Watの黄金 ◆





敬虔な仏教徒の多いインドシナ諸国。
そんな国々を巡っていると、ふと寺院に立ち寄り建築や壁画などを見て、その国独自の仏教美術の素晴らしさに触れるのが楽しみだったりします。

日本の侘・寂の美意識とは一味違うけれども、祈りを込めて仏像に金箔を貼る人々には、真剣な表情が見られます。

建物の壁・扉、そして本尊など、様々な所が黄金色に輝いていて眼に眩しく、しっとりとした風情の日本の寺院に慣れた眼からは、ややもすると一見即物的に感じられてしまいますが、本堂に腰を下ろし、ユックリと参拝の人々を眺めていると、
「私達の生活なんかより、ずっと神様が近くにいるんだなぁ〜」
・・・と、その一人一人の姿までもが神々しく見えてきます。

【写真】ラオス・ルアンパバーン/タイ・チェンマイ&ナーンにて


◆ Lapis Lazuliの群青 ◆




吸い込まれる様な深い青色を持つラピスラズリ。
アラビア語で深い夜空の色や青い空の色を意味するal-lazwardが名前の語源となっているそうで、私も大好きな石です。そして、パワー・ストーンとして大きな力を秘めている石でもあります。

5000年以上も前にアフガニスタンでの採掘が始まり、以来、エジプト・メソポタミア・ギリシャ・ローマなどの古代文明の遺跡から、ラピスラズリを使用した装飾品などが出土しています。

岩絵の具としても使用され、中世の宗教画では聖母マリアの衣服を描く際に使用されたことから‘マドンナ・ブルー’とも呼ばれていました。

この時代、金よりも貴重だったと言われるラピスラズリですが、そんな高価な石を惜しげもなくふんだんに使用していたのが「真珠の耳飾の少女」で知られる画家フェルメール。
作品の中で印象的に使用されていることから‘フェルメール・ブルー’とも呼ばれています。
生前高い評価を得ていた彼が亡くなった際に多額の借金を抱えていたのは、このラピスラズリの岩絵の具にこだわり、多用したのも一因だったとか。

そんな人々を惹き付けてやまないラピスラズリの色にも似た、夕闇迫る空のひと時です・・・。

【写真】西表島・月が浜にて


◆ Polengの黒と白 ◆





黒と白の市松模様のポレン(Poleng)。
バリ島を歩いていると、一番と言って良いほど見かける事の多い布の一つ。

ある時は寺院の神々が、ある時はケチャの円陣を組む男性達が、ある時は街角の石像が・・・と、
様々な処で、様々な人や物などが纏っているポレン。

この黒と白は、善と悪、昼と夜など相反するものを表しており、バリ・ヒンドゥーではその対極のどちらもが世界になくてはならないとして尊重されています。

魔除けや浄化の意味合いを持つ‘聖なる布’。
何気ない織り柄で、何気ない色彩の布が持つ大きなパワー。

織物の持つ意味合いを知るのも、織物探しの面白さの一つです。

【写真】バリ島ブラタン湖畔の寺院、ウブドなどにて


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