イカットとは?(What's Ikat ?)
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絣布の呼称の世界的な代名詞ともなりつつある「イカット(ikat)」。 現在では、アジアでつくられた絣布全般に対しても使用されるようになりましたが、本来はインドネシアでつくられる絣布を指す言葉です。 詳細には、インドネシアには絣布を表す共通語は本来なく、
「リマール(limar)」・・・スマトラ島東部 などのように、それぞれの地域ごとに絣布の呼称がございます。 そうした中で、絣布をつくる工程の中でも重要な「結ぶ(結束・束)」ことをインドネシア語でikatと言い、その「ikat」が絣布の共通語としてインドネシア、そして世界に広まったと言われております。 それでは絣布「イカット(ikat)」について、どうぞご覧下さいませ。 |
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イカットの種類について |
| イカットには大きく分けて 「経絣(縦絣)」 「緯絣(横絣)」 「経緯絣」 の3種類がございます。 |
◆ 経絣(縦絣) |
経糸(縦糸)を括って染色し、絣模様を織り出した織物です。経糸のみを括って絣模様を生み出すことからシングルイカットとも呼ばれます。 【参考写真】スンバ島東部のヒンギー(腰巻) |
◆ 緯絣(横絣) |
緯糸(横糸)を括って染色し、絣模様を織り出した織物です。緯糸のみを括って絣模様を生み出すことから、こちらもシングルイカットとも呼ばれます。 経絣に比べると、種類は比較的少なめとなります。 【参考写真】バリ島ギャニアールのエンデック |
◆ 経緯絣 |
経糸(縦糸)と緯糸(横糸)の双方をそれぞれに括って染色し、絣模様を織り出した織物で、そのためダブルイカットとも呼ばれます。両方向の糸の絣合わせには大変な技術が必要で、織り上げるまでには相当の時間が要されます。 世界的に見てもその種類は少なく、 ・インドのグジャラート州でつくられる「パトラ(patola)」 ・インドネシアのバリ島トゥガナン村でつくられる「グリンシン(geringsing)」 ・日本の「大島紬」、「久留米絣」、「結城紬」 などがございます。 【参考写真】バリ島トゥガナン村のグリンシン |
イカットと人々の関わり |
イカットは冠婚葬祭などには欠かせない物で、儀式の際の正装や装飾などとしての他、婚礼用の結納品としても重要な役割がございます。 また、スンバ島では、死者の遺体を数多くのイカットで覆った状態で、お墓ができるまでの数ヶ月安置した後に何十枚ものイカットと共に埋葬します。 このように、婚礼においても葬儀においても、イカットの多さがステイタス・シンボルとなり、村の実力者であればあるほど、多くのイカットが持ち寄られます。 |
イカットのつくり方 |
こちらのコーナー(↓)にて、イカットのつくり方の工程を紹介致しております。 |
括る素材について |
昨今では、ほとんどの地域でイカットをつくる際の括り作業は(梱包の際などによく使う)ビニールテープを使用するようになりました。 しかし、こだわりを持ってイカットをつくり続けている所では、現在も椰子の葉などの天然素材を使用して括り作業をしております。 天然素材の使用に拘る理由としては、 ‘ビニールテープの場合は何回も何回も糸を染めているうちに括ったテープが緩み、モチーフが奇麗に表現出来ずにボケてしまうことがある。’ ‘それに対して、椰子の葉の場合は水につけても天然繊維であるために一緒に伸縮し、季節の水温の変化にも対応してくれるので、緩むことなく絣模様がより奇麗に仕上がる。’ とのことでした。 「ヤシの葉は括る際にビニールテープよりもずっと力が必要で指先も痛くなってしまう。確かに指を痛めずに簡単に括れるビニールテープを使った方がはるかに便利だけれども、きれいな絣模様を生み出すには天然の繊維が一番。」 |
当店におけるイカットという用語の使用について |
冒頭に書かせて頂いたように、今日ではイカット(ikat)という言葉は、インドネシアでつくられた絣布のみならず、アジアの絣布全般において使用されているケースも多々見受けられます。 しかしながら、当店ではアジアの様々なエリアの織物を扱っていることから、その混同を避けるために、インドネシアでつくられた絣布においてのみイカットという名称を使わせて頂いております。 また、可能な限り、その地方での呼称の表記もさせて頂いております。 |
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始めにお読み下さい










経糸(縦糸)を括って染色し、絣模様を織り出した織物です。
緯糸(横糸)を括って染色し、絣模様を織り出した織物です。
経糸(縦糸)と緯糸(横糸)の双方をそれぞれに括って染色し、絣模様を織り出した織物で、そのためダブルイカットとも呼ばれます。
